私はこれ以上ここに居ると日焼けをしてしまうと思って屋上を出た。








私は廊下を走って人気も少ない中庭へと向かった。





そこで、一人で携帯をいじりながらパンをかじっている日向桃香(ヒナタモモカ)の傍へと寄っていった。







「桃香」



「あ、花!やっときたぁ~!遅かったじゃん」



「ごめん、ちょっと、行きにくくって」






桃香は携帯を閉じて私に隣に座るように言った。




いつもお昼は中庭のベンチに2人で腰掛けてお弁当を食べる。





学食は基本行かないんだ。






「三宅くんに放課後一緒に遊ぼうってちゃんと誘った?」




桃香は少し期待しているような目で私を見る。