「はぁっ…はぁっ…」 家まで全力で走ったせいで、息が乱れる。 玄関で靴を脱いでそのまま廊下で膝をついた。 薄暗く、静かな家の中は、私の荒い息遣いとコンビニの袋が擦れる音だけが響く。 「………」 びっくりした。 まさか、あんなトコで会うなんて思っても無かった。 でも、なんで、あんなところで1人? 今日は夏井さんと…一緒に… 私は頭を振って、考えるのをやめた。