私は桃香が行ったのを確認して、1人で教室を出る。
教室を出ようとする時、一瞬だけ修哉の方を見る。
そこには女の子と数人の男子に囲まれて笑っている修哉。
女の子は3人くらいいて、派手なメイクをしていた。
私はその人たちを見て、小さくため息をついて教室を出て行った。
学校を出て、1人でいつもの帰り道を歩く。
特に、する事も無いから真っ直ぐ寄り道をせずに帰った。
そして少しだけ先程の桃香との会話を思い出す。
あの時、桃香は私に気を使ってくれたんだ。
彼氏とデート行ってくるなんて、私には言いにくいと思って。