「…花、もうやめておいたら?三宅くん、いい加減酷いよ?」





桃香は静かにそう言った。



いつも言われるけど、今日は一段と暗い声だった。








「……そうだね、ちょっと、考えてみるよ」







いつもは、「もうちょっと頑張ってみる」と、私は言うけど、今日からは少し考えてみようと思った。





確かにいい加減、自分も疲れてきちゃった。







修哉を見る度に、胸が締め付けられるんだ。





苦しくて、目を逸らしたくなってしまう。








青春の恋は甘酸っぱいらしいけど、私には酸っぱさしかないみたい。