『真優』


そう優しく、笑顔であたしの名前を呼ぶ翔太。

その時の翔太の笑顔は、いつも本当の笑顔だったよね。

それでも、時々どこか寂しそうで。


ねぇ、翔太。

もう、泣かなくていいから。


あたしが、ずっとずっと翔太を笑顔にするから。


この震えてる大きな体も、

真っすぐな瞳も、

優しい声も、

力強い腕も、

温かい腕の中も、

大きくて広い背中も、



全部全部、



一生をかけて愛していきたい。