翌日、教室にはいれば、少しざわついていた。

その原因は……麗華ちゃん。

「麗華ちゃん、久しぶり! どうしたの?」

「えと、ちょっと具合が悪くて……。でも、もう全然平気だからっ!」

クラスのみんなが麗華ちゃんを囲んでいる。

あたしの存在に気づいた麗華ちゃんは、あたしの方に駆け寄ってきた。

「真優ちゃん、ちょっとお話、いいかな?」

「……うん」

話の内容は、わかってる。

麗華ちゃんと一緒に屋上まで行き、フェンスに2人で寄りかかった。

「翔太と、より戻したんだって?」

「うん」

「……ムカつく」

「……」

「これでもね、本気だったのよ、私」

ゆっくりと、小さな声で話す麗華ちゃん。