三人でお喋りをしていたら、気づけば18時をまわっていた。
「真優ちゃん、そろそろ帰らない?」
「あ、うん」
「あー真優、ちょっと話あるんだけど……」
少し不安そうにそう言う翔太。
話……?
「悠太君、先帰ってて」
「どーぞごゆっくり」
ごゆっくり??
悠太君が病室を出ると、グイッと翔太に腕を引っ張られ、唇を重ねられた。
唇が離れれば、翔太は悪戯っぽく笑って。
「ちょっ、う、嘘?!」
「はーっ、やっと悠太が帰った……」
そう言って、あたしを強く抱きしめる。
「嘘つくことないじゃん……」
悠太君、1人で帰しちゃったし。
「嘘でもつかないと、真優本気で帰るじゃん」
う、まぁ……確かに帰ろうとしちゃったけどさ。