職員室をでると、ちょうど染谷さんがいた。
「あれ? 同じクラスの子、だよね?」
「あ、うん。えと、豊崎真優」
あたしがそう言うと、染谷さんは目をまん丸にした。
「あなたが……」
あれ、この反応……。
たしか……
初めて悠太君と会った時も……。
「……へぇ。あなたが……。ねぇ、教えてあげよっか」
「な、にを……?」
「あたしが、なんで、
転校してきたか」
染谷さんはグッとあたしに近づいて、耳元で何かを言おうとした。
その瞬間、あたしは、後ろからグイッと誰かに引っ張られる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…