「笑わせるから。絶対泣かせない。 だから、 俺の隣で笑ってよ」 悠太君が、冗談でこんなこと言ってないことぐらいわかる。 でも、ごめんなさい……。 「悠太君、あたしは……翔太が好き」 今、隣にいなくても。 もし、これからずっと会えなくても。 この気持ちだけは変わらない。 「……ん」 「ごめん、ね……」 「いーよ、別に。ダメ元だし。それより、映画次何見る?」 そう笑って聞いた悠太君が、すごく切なくて。 悠太君の優しさに、また涙が出そうになった。