あれから、数日。 翔太とは顔を合わせない日々が続いた。 すれ違っても、目を合わせない。 顔も見ない。 そうしてるのは……翔太で。 「まひろ、相原くんと喧嘩?」 「ううん」 ……喧嘩じゃない。 「じゃあ、どうしていきなり……」 「いいの。……翔太が、決めたことだから」 あの日から、翔太と別れた日から、翔太と顔を合わせなくなったのと同時に、悠太君もあたしに声をかけることはなくなった。 そのことが、『ほんとに翔太と別れさせるためだったんだ』と、納得させる。