次の日…
私は…エンジェル…とかいう芸能事務所にいた…。
『あなたがオーディションに合格した…櫻井さんね!!!!』
ベリーショートヘアの40歳くらいの綺麗なおばさんが事務所に入った私にそう言った。
『可愛いっ!!!!』
は?可愛い?
何言ってんの?この人…
私が黙っていると…
『私はこの事務所の社長の美和子(ミワコ)よ。今日からあなたにはエンジェルの専属女優になってもらいますね。』
『は……?』
『忙しくなるわよ〜。』
なんていうかこの人…お姉ちゃんに似てるかも…。
『今日はドラマの出演者とスタッフとの顔合わせがあるわ。』
『…は…はぁ…。』
『あ、それから綺羅もすぐ来ると思うから。』
『綺羅……?』
『…もしかして知らない!?』
『テレビ見ないから…。』
『そ…そう。綺羅を知らない女子高生がいたなんてね…。』
そんなに有名な人なのかな…
『綺羅はうちの事務所に所属しているアイドルよ。子供から大人までに幅広く人気で、今日本で一番人気があるといっても過言じゃないのよ。』
『へぇ…。』
日本で一番人気のアイドルって…
そんな人が所属している事務所に私が入るなんて…