ピーンポーン


あっき〜
「毎度!お届け物です
亀宅急便で−す」


小金邸の玄関は、すんなり開き、中から人の良さそうな初老の女性が出てきた


小金
「これはご苦労様
印鑑でしょうか」

あっき〜
「今だ!
イ・チ・ロー−−!」

小金
「なっ!なんですか、あなた」


 キュッ キィ− ピッ


あっき〜
「イチローがいる
あそこ!」

遥奈
「えっ!いたの
早く早く」

小金
「何をするんですか?
金太郎さんから預かった大切な九官鳥を」

あっき〜
「預かった?
盗んだんじゃないの」

小金
「まさか…
大金さんが、息子の銀太郎さんですか
そのような事を言っているのは」

遥奈
「なんか話違う」

大金
「その九官鳥よこせ!
俺んだ−
何してんだ早く奪い取れ」

あっき〜
「大金さん、どういう事ですか
何か裏がありますね」

遥奈
「九官鳥に何か、隠し事でもあるのでしょうか」

小金
「私は知っています
あなたの父金太郎さんから聞いていました
大金一族の隠し財産を九官鳥イチローが握っている事を

それをあなたが調べているのでしょう」

あっき〜
「隠し財産(¥_¥)」

大金
「知るか!」

遥奈
「分かった!謎は解けた
九官鳥は人の言葉を覚えるでしょう

ちょっとイチロー貸して
イチローちゃん隠し財産の場所教えて」

イチロー
「…」

大金
「遺産はどこだ!しゃべろ」

イチロー
「…」

小金
「私は遺産なんか、どうでもいい
ただ金太郎さんが大切にしていた九官鳥イチローを助けたい」

あっき〜
「何か合言葉があるんじゃないかなぁ」

大金
「合言葉か…」


その後大金は、金は?宝は?財宝は?ダイアは?
いろいろイチローに語りかけたが、一切しゃべろうとはしなかった