どこかに、格好よくて。
お金持ってる素敵な男子。落っこちてないかな。





そう思っていた私は、ついうっかりとそう呟いていた。

目の前には、ツイッター。



私の中身のないただの愚痴のような呟きの羅列。

誰か。


かまって。







【そんなのいたら、わざわざ彩乃なんて相手にしないでしょ】


リプライで返してきたのは、友達の蒼子。


【だよね】





そんな日常が、突然。


変わる日が来るなんて。

――まだこの時は全く気が付きもしていなかった