4月

待ちに待った高校の入学式。
空には綺麗な飛行機雲が形を作っていた。

あたしの心は不安と期待でいっぱいだった。
どうしても入学したかった橘高校。
必死に勉強して今日入学式を迎えた。

朝ご飯を食べて真新しい制服に腕を通して家を出る。
駅までのバスの中も新鮮に見えてくる。

「友美おはよう」

声をかけてきたのは同じ橘高校に通う幼稚園からの幼なじみ恵梨香。

あたしも挨拶を返して一緒にバスを降りる。
電車に乗り込み高校までの道のりを恵梨香とすごした。

電車を降りて高校までのバスに乗り込むと同じ制服を着た新入生ばかりだった。

高校に着くとクラス表を確認して教室に向かい、クラスが離れた恵梨香と分かれて教室に入る。

あたしのクラスは1-A
自分の名前がかかれた席に座り、机に置いてある教科書に目を通した。

新しい匂いがして今日から高校生だと改めて感じた。