確かに耀雅を選んだ方がいいのかもしれない。 大事なことを、ちゃんと伝えてくれる、耀雅の方が、私にとっても、耀雅にとっても、 いいのかもしれない…。 けど… 「そっか…莉桜はやっぱり椋雅を選ぶんだ。 まぁ…分かってたことだけど。 泣かせてごめんね。 ほら、椋雅がきたよ…」 「え?」 椋雅がきた…? その意味が分からずに私は首を傾げる。 朝に弱い椋雅が4時30分なんかに起きてくるはずがない。