「……」
凛ちゃんの彼氏さん可哀相に…。
恋愛経験ゼロのわたしが言うのもなんだけど…
好きな人に触りたいって思うのは
普通のことじゃないのでしょうか?
少女漫画ではそんな事を書いてあったのに…。
「凛ちゃんはその…恭介さん?だっけ。その人のこと好きだったんじゃないの?」
「……多分、
好きだったと思う」
ケータイを弄る指を止めて、一瞬だけ切なそうな目をしてそう答えた。
「……りんちゃ」
「それより!アンタになんで彼氏ができたのかじっくり教えなさい!」
「は、はい!…」
さっきの切なそうな凛ちゃんが気になったけど。
とりあえず、凛ちゃんのお望み通り彼氏ができたわけを話すことにした。