「ちょっと、ボーッとしてると危ないわよ?」



「…えっ、あ…」



凛ちゃんの声ではっと我に返ったわたしは、ごめんごめんと苦笑いを彼女に向けた。




「何か…考え事?」



「うん…
皆ともっと仲良くなれたらな~って」




「皆…?それってさっきの女子達と……アンタの彼氏も?」



……気のせい?



そう言った凛ちゃんの表情は、一瞬だけとても曇って見えた…。





「…皆は皆だよ。わたしって口下手で人見知りだから、それを直したいって…いうのもあるんだけど…


今日、彼女達が話しかけてきて戸惑ったけど…正直、嬉しかったんだ。


大勢で皆口々に話したり、一緒に笑ったりして、何か楽しいなって思って……

もっと、前から話しかけて友達になってたらって後悔しちゃったから…」




凛ちゃんと2人でも充分楽しい…。


でも、今日大勢の女子と話すのも楽しくていいなって思えた。