「…っぷ。佐々木さんさっきから何ひとりで百面相してんの?」



突然ひとりの女子がわたしを見ておかしそうに笑った。



「えっ…!?」




うわ〜…。


あんなこと考えてたからかな?
顔に出ちゃってたんだ……。




お恥ずかしい!




「あっ、ほんとだー。今度は顔真っ赤!」



「や、こ…これはっ!」



青くなったり赤くなったりするわたしを見て、また彼女達が面白がるように笑う。



…完全に
遊ばれてるな…わたし。





「佐々木さんってなんか面白いね!」




…だけど、クラスメイトの女子との距離が近づいた気がして、正直嬉しいな…。