「お、おはよう…」



彼氏様の篠原先輩とは、階が別だから1階の廊下で別れ、わたしは教室のドアを開けたんだけど…。




い、痛い!


みんなの視線がとても痛い!!



さっきから、みんながわたしを好奇心とか哀れみみたいな目で見てくるんですけど!?




「ちょっと、
通行の邪魔になってるってば」


「へ?」



ドアの前で立ち尽くしていたわたしに、横から凛ちゃんが話しかけてきた。




「す、すみません…」


わたしは慌てて教室に入る。



「何で敬語?ていうか、今日は覚悟しておいた方がいいよ」



「え、覚悟?なにそれ…」



凛ちゃんの言葉に疑問を抱きながら、自分の席に着くと…。



バッ…と


クラスの数人の女子が狙っていたように一瞬にしてわたしの机を囲った。