「す、すみません…」 とりあえず謝ろう。 「いいって、別に。もうひとつ奥の資料室によくいるからさ、知らなくて当然だし」 「資料室…」 知らなかった… あの目立たないとこにある扉の奥は資料室だったんだ。 なんて思いながら、 ボーっとその扉を見ていると。 不意にさっきより低い声が耳に響いた。 「俺は、 君のことずっと見てたんだけどなぁ…」 「え…?」 ずっと、見てた? わたしを…? 「ねぇ… 俺と付き合わない?」