高校二年の夏転校生が来た。


*
ガララッ

朝教室に入ると騒がしい声が聞こえた。
いや、騒がしいのはいつもの事だが
気が向いたらは女子の声の方が多い。

(今日転校生が来るんだって!)
(何々男ー?)
(うん、そうらしいよ)
(どんな子だろー)

今日はクラスの女の子が騒がしい、
いつもは男子の方が五月蝿いのに・・・

そう思いながら窓際一番後ろの
自分の席についた。
すると前の席の女の子が話し掛けてきた

「転校生杏の隣だって~」

「えー、ここ静かで好きだったのにー」

「そんな事言って~杏彼氏つくるチャンスだよ」

「だから私好きな人いるからいいのー」

「でも帰って来ないじゃん」

「・・・。」

「あっ、ごめん」

「別にいいよ」

「ありがとー杏いないと私友達いなくなっちゃう!!」

「いるじゃん幼なじみの瀬野君が」

「翔は友達でも幼なじみでもないもん!」

「うわー瀬野君可哀想(笑)」

「大丈夫だよあいつこんな事で泣かないし、むしろもうなれてるよ(笑)」

「瀬野君の扱いヒドー」

こんなどうでもいい話を一緒にしてる
前の席の女の子の名前は
前野 千尋(マエノ チヒロ)♀
クラスのムードメーカーで私の親友
ちなみに友達いっぱいいるから私が
いなくても友達はいなくならない(笑)
髪は肩より上ぐらいのボブで黒髪
テストの点は中の下ぐらいで馬鹿
そして千尋の幼なじみは
瀬野 翔(セノ カケル)♂
クラスにいるチャラけた男達より
結構落ち着いていて空気が読める。
モテるが千尋からの扱いが酷い(笑)
髪は茶色で短髪よりちょっと長め
テストの点は中の上で
やればもっとできるけどやらなくても
結構できる。
いつも勉強はあまりしない。

とこんなとこかな