それでも貴方を愛してる





…ごめん。


ごめんね、要。





私、最低なことしてる。


本当にごめんね…






私の目から涙がこぼれる。


要は何度も私に「やめよう?」と言った。



それでも私は何度も要を求めた。





ーーーーーーーーーー




終わった後も要はずっと寂しそうな顔をしてた。



「ごめんね」



挙げ句の果てには私に謝って来た。




「なんで、要が謝るの?謝るのは私の方だよ……ごめんね……」





私のわがままに付き合わせてごめんね。

私の為にこんなことさせてごめんね。




要は優しいから、こんな顔するんだね。



ごめんね…








要の気持ちを考えると涙が溢れた。




「…泣くなよ」




要は私の涙を優しく拭った。










罪悪感からか、私は可笑しくなってしまったーーーーーー…




だから、
あんなことになるなんて、思いもしなかった…










ーーーーーーーーー…




目が覚めると天井が見えた。



そして、横には要がいた。




あー、
そっか。



私、昨日泊まったんだっけ?




私は横ですやすや眠る要の髪の毛に優しく触れた。


そして、指先を唇に付けた。



ぷにって音がするくらい柔らかい要の唇。






私は無意識のうちに要にキスしてた。



自分でも驚く。



前はキスすることさえ、緊張していたのに、今ではもう簡単に出来る。


簡単に行為をすることも、出来る。




私、どうしちゃったんだろう…。



でも、
なんだか…



この方が楽だから良いか…







「……んっ…」



要が甘い声を出しながら目を開いた。




「おはよう、要」

「…おはよう」




要は優しく笑いかけた。



その笑顔があまりにも可愛くて、私はまた要にキスした。



「……んぅ、…」



要の舌が私の口を割って入ってくる。




「…ふぅ、あっ……」



鼻から声が抜けて、甘い声が出る。






かぷっ



要は私の耳たぶに噛み付いた。




「⁉」





まさか耳たぶに噛み付くなんて思ってなかったから、私は驚いて後ずさった。




「クスッ……そんな可愛い顔して、朝から襲われたいの?」



たまに要は意地悪くなる。



そして、私の両手首を私の頭の上にもってきて私の上に覆いかぶさって来た。





「……して…




私の一言で要は激しく私を求めた。




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