宙夢は壁にあるカレンダーに目を向け、頭を悩ませていた。 …8月25日は葵の誕生日だ。 産まれたとき、ふと窓の外を見ると美しい向日葵が咲いていたから『葵』と名前をつけたらしい。 「やっぱりプレゼントをした方がいい…よな。」 しかし…。 今の二人は、どこかぎこちない。 距離の取り方が分からないのだ。 どこまで近づいていいのか。 妙な緊張感が二人の間にはあった。