そうだね。私こそごめん。そう言えば丸く収まる。



声を発しようとして息を吸っても、喉に何かが詰まっているかのように言葉がでない。




家族になろうって言われたじゃない。




私って本当に馬鹿。期待して、裏切られて、勝手に傷ついて。それでまた馬鹿みたいに期待して。



もう、限界だよ。




いつになったらこの無限のループから解放されるの?



いっそ、あなたのことを嫌いになれたらいいのに。




私はずっとうつむいていた顔を上げて、夕焼けで真っ赤に染まった空を見上げた。




もう、全てがどうでも良かった。





「俺さ…。」



ずっと黙っている私に痺れを切らしたのか、宙夢は口を開いた。







「少し葵と距離を置きたい。」