鳴り響いたケータイのアラームで目が覚めた。 目を開けたとき、真っ先に浮かぶのは、葵への罪悪感と…あの日の葵の泣き顔だ。 …でも、しょうがなかったんだ。 とりあえず朝ごはんを食べようと下に降りる。 リビングへ行くと、母さんと新しい父さんと…俯いて黙々と箸を進める…葵がいた。 「…おはよ。」 「……おはよう。」 そんな泣きそうな顔しないでくれよ。 俺は平静を装って、空いている椅子に座った。