「葵、誕生日おめでとう!」
豪華なケーキや、ごちそうが目の前に次々と並べられていく。
「ありがとう!」
「葵、これ…誕生日おめでとう。」
「えっ!?プレゼント用意してくれてたんだ!開けてもいい?」
「あぁ。」
「わぁ〜、すっごい可愛い!!前に欲しいって言ってたの、覚えてくれてたんだ!」
興奮のあまり足をバタバタさせてしまう。
「…前って?一緒に遊びに行ったりしてたのか?」
お父さんがボソッと呟く。
「…あ、えっと…。」
ギクリと頬が強ばるのが分かる。
私が言葉に詰まっている間に、宙夢が「うん、そんな感じ。」と上手くごまかしてくれて、私はホッと胸を撫で下ろした。