「…秘密です。


でも、そのうち教えたい。なつめさんは?」



『俺も秘密です。』




「同じ事だったら良いと思う。」




言えなかった、俺も同じ事を思ったと。
ふと、気がつくと彼女は俺の目をじっと見つめていた。



「なつめさん、明日も来る?」




『起きられれば、来るかな…。
雫さんは?』



「私も、起きられれば。」


『君が来るなら、俺も来よう。』


「なつめさんが来るなら私も来る。」










そして最後の一枚が花開くと、


雲の切れ間を縫うようにして朝日が差し込んできた。