頬を真っ赤に染めながら、驚いたような顔をしかめる。 「藤野さんって、き、キス魔……。」 『普通キスなんて、好きな子にしかしないでしょ。』 サラリと切り返せば、さらに彼女の頬は染まっていく。 捕まえている腕も熱を帯びる。 『提案だけど、』 「な、なんですかっ。」 裏返った声が耳につく。 『友達期間終了。 これからは俺の恋人になってくれない?』 彼女からはもちろん二つ返事を頂いて、晴れて俺たちは恋人になった。