痛い、
いろんな意味でいたい。
初っ端からもう、これじゃあ近所関係築けない。
それに、大好きな作家さんに恥をさらしてしまった。
一生、日陰で生きていける。
いっそのこと人間やめてシダ植物になれる。
奈落のそこに落ちかけているところで、彼の上戸が耳に刺さる。
腹を二つに折り曲げて失笑している彼の瞳は涙目。
『雫さん、いいよ。
じゃあ、友達になろう。』
一瞬フリーズした。
モノクロの世界が再び色を帯びる。
「えっ……」
『これから、よろしくね。』
「…… よろしくお願いします!」
勢いあまって下げた頭が彼の頭とクラッシュしたのはちょっとした余談だ。