男の人の中でも少し高めで、ベルベッドのような甘くささやくような声が大好きだった。 その声で呼ばれる、私の名前や、 語られる夢も、 全部美しかった。 あなたの左隣に腰を下ろし、 抱き寄せられる腕にすべてを投げ出して、 耳を傾けると歌ってくれる子守唄もいとおしかった。 「…、っ・・・・・・。」 のどに絡み付いて言葉が出てこない。 一番伝えたいその音が。 変わりにといっては何ですが、 私の心で言葉にさせて。