でも港人にそんなこと言えなかった。

だって港人は本気で夢を追ってるんだもん。

『とりあえず部活頑張ろうかな?』

そんな無難なことしか言えなかった。

『そっか!頑張れよ?www』

自分のほうが頑張らないといけないのに

頑張れ。って一言くれるんだ。

そんな優しさがさらに人気を上げてるのかな?

『港人こそ頑張ってね?』

『なあ、花音の好きな奴はどこ行くの?』

私の好きな人は違う高校に行ってしまう。

『違う学校なんだよねー。』

港人はもちろん違う国だもんね。

『港人は好きな人に気持ち伝えないの?』

いるかわかんないけど聞いてみた。

『もういいんだよ。どうせ、俺は韓国に行くわ

けだしさ?そいつは日本だし。』

私はあの港人に好きな人がいる。

ということが不思議で仕方がなかった。