一瞬、考えこむように口を閉ざした涼太くん。
しかし、次の瞬間には、
『あ〜、さすがにそれはキャプテンに聞いてみないと…とりあえず、聞いてみるからまたあとで折り返し電話するね』
困ったようにそう呟いていた。
…そうだよね、無理だよね、いきなりすぎだったし
『わかった〜』
残念だけど仕方がない。
私は、涼太くんにそのことを悟られないようにいつも通りに返事を返すと、電話を切った。
でも、その日のうちに涼太くんからOKの電話をもらってスッゴク嬉しかったんだ。
涼太くんと一緒に合宿ができるなんて思ってもいなかったし。
