その声だけで私の胸はキュンと高鳴る。
そして、テンパりすぎた私は、
『あ、涼太くん!おはよう』
…なんて、ズレるにもほどがある挨拶を返してしまった。
は、恥ずかしい…
でも、
『うん、おはよう、花音さん。で、どうかしたの?』
涼太くんは、優しくそう返してくれた。
あぁ、私、涼太くんのこういうところ好きだな。
なんだか一緒にいてすごくホッとするんだ。
私は、そんなことを考えながら、
『あ、うん!あのね…今度うちの大学でバスケの合宿があるの、でね、練習相手もほしいし他の大学と合同でやろうって話しになったんだけど……涼太くんとこの大学どうかな?』
涼太くんにそう問いかけた。