「神谷夏樹ってイケメンですよねぇ」
小沢愛梨が画面上を指差す。そこには特に笑いもせず当たり前のような表情をしている神谷夏樹が写っていた。きっと何かのコンクールで表彰された時に撮ったものだろう。
眩しいくらいのライトの当たるステージの中央で神谷夏樹は大きなトロフィを抱えている。左右には神谷夏樹より少し年が上であろう受賞者がいる。コンクール関係者の中年男達もが笑っているなか、一人無表情なのはやたらと浮いているように感じさせる。
「いいなぁ、私も会いたいです。」
「仕事だから。」
今見ていたページをコピーし、画面を切り替えた。
「仕事だからこそ、目の補充が欲しいじゃないですか。パソコンやら細かい文字やらばっかりで、私の目は悲鳴をあげています!」
マスカラをたっぷりと塗ったアーモンドアイをぱちくりさせて力説してくる愛梨ちゃんの姿は、可愛いという形容詞がぴったりだ。
「じゃあこれあげるから、頑張りましょう。」
そう言って由里はカバンからプルーンを取り出し愛梨にあげた。
「わーい!ありがとうございます。でも、余った写真は下さいね☆」
貰ったばかりのプルーンを頬張りながら、愛梨は自分のデスクへと戻っていった。
小沢愛梨が画面上を指差す。そこには特に笑いもせず当たり前のような表情をしている神谷夏樹が写っていた。きっと何かのコンクールで表彰された時に撮ったものだろう。
眩しいくらいのライトの当たるステージの中央で神谷夏樹は大きなトロフィを抱えている。左右には神谷夏樹より少し年が上であろう受賞者がいる。コンクール関係者の中年男達もが笑っているなか、一人無表情なのはやたらと浮いているように感じさせる。
「いいなぁ、私も会いたいです。」
「仕事だから。」
今見ていたページをコピーし、画面を切り替えた。
「仕事だからこそ、目の補充が欲しいじゃないですか。パソコンやら細かい文字やらばっかりで、私の目は悲鳴をあげています!」
マスカラをたっぷりと塗ったアーモンドアイをぱちくりさせて力説してくる愛梨ちゃんの姿は、可愛いという形容詞がぴったりだ。
「じゃあこれあげるから、頑張りましょう。」
そう言って由里はカバンからプルーンを取り出し愛梨にあげた。
「わーい!ありがとうございます。でも、余った写真は下さいね☆」
貰ったばかりのプルーンを頬張りながら、愛梨は自分のデスクへと戻っていった。