「どういう意味?」



そこまで聞いてしまえば、もう黙っていられずに会話に乱入した。



「炎彬、さん......」


「あ、あたし、次の仕事あるから行く、ね?」



二人とも驚いたような顔をして、アイドルの方はさっさとその場からいなくなり、俺はレイナと二人きりに。

顔色が悪いようにも見えるレイナの方に向き直り、もう一度同じことを聞いた。



「さっきの話本当なのか?
レイナは俺と同じ趣味があるわけじゃなく、何か他の目的があって近づいてきたのか?」


「それは......、本当、です。
ごめんなさい」



どうか否定してくれと願いながら聞いたが、俺の願いは叶うことなく、レイナの口からは肯定の言葉。

なんだよ、そうだったのかよ。
馬鹿みたいだな、俺。

大して興味もないのに、サイトを巡って情報を集めたっていうのに。
なんの意味もなかったのか。