「俺たちみたいな仕事してると、会える時間も少ないからな。

少ない時間でお互い楽しむためには、準備や後片付けに手間どっていたら話にならないだろ?」



なんて、かっこつけて言ってみたものの。
内心ヒヤヒヤだ。


知識だけじゃなくて、今度は実技の練習もしなくては。......30秒でできるように。

英俊にでも練習相手になってもらうか。



「さすが先生。先生は手際もいいんですね。
私たちの実技はいつにします?」



話すのはいいんだ、まだ。
けれど、こう来られると正直困る。

ソッチ系は経験もなければ、あまりハードなのはやっぱりついていけるのか自信もない。



「それなんだけどな、俺は信頼できる人じゃないとできないんだ。
人とは違った趣味だからこそ、信頼関係があってのものだと思う」



とかなんとか、毎回適当にかわしているけれど、これもいつまで持つことか。