もう俺のこと忘れたんだ?




それってどういうこと?







私が社長と初めて会ったのは新入社員として面接を受けたときのはずじゃ?






「塚野 翔哉(つかの しょうや)。忘れたなんて言わせないけど?」



ー*ー*ー*ー


塚野 翔哉。それはかつての私の昔の恋人だった。


本当は姉の佳菜美(かなみ)の恋人だったのだが、私が惚れてしまい彼も姉と別れて一時期付き合っていた。



彼はずっと眼鏡をかけていた。


その横顔がいつも好きだった。


でもあのある日、それが壊れた。




「なあ、そろそろ・・・ダメかな?」


唐突にそう言った彼は15歳になったばかりの私の身体を彼のベッドに押し倒した。




何をするのか・・・。


そんなこと簡単に予想がついた。


その頃、私は行く予定の高校も既に決まっており、他の生徒よりも有意義な時間を過ごしていた。



「もうすぐ美乃も高校生だろ?
そろそろいいんじゃないか?」



私は彼の願いを聞き入れ、身体を合わせた。




でも悲劇はここからだった。