ブライダルコーディネーターは結婚する皆さんにブライダルのプランを提供し、サポートする職業。
すっごくやりがいがあって楽しい。
でも、クレーマーがたまにいて私はいっつも頭が痛い。
しかも、部長という肩書きのせいで、部下の面倒もみなくてはならない。
「早瀬部長!!」
私を呼んだのは誰だっけ?・・えっと・・・確か新入社員の・・・・・
誰だっけ?
「私に何か?」
とりあえず名前を言わずに返事する。
「部長、社長が社長室でお呼びです。」
「わかったわ。わざわざありがとう。」
さらりと聞いて、部長の席を立ち上がって社長室へ向かった。
「社長、早瀬です。入ってもよろしいでしょうか?」
社長は私より3歳年上。
でも3歳違うだけでこんな大きな会社を一代で立ち上げてしまうなんてすごいと思う。
しかも異例の若さで。
社長がこの会社を建てたのは社長自らが19歳の頃。
その後は女性達からのブライダルの依頼が多く、今や日本有数のブライダルコーディネーター会社だ。