1.筆記試験
2.実技試験
3.面接

4.精密検査


これらをくぐり抜け、入社できる者
希望者15000人中・・・4人

合格者は入社と共に掟上、〈アンドロイド〉として
データの収集などをするのが社会上で言われている


「三島健、岩瀬麗奈、啄木類、咲山登世子、以上の4人は
治療室に移動すること」

「「はいっ」」

ついにこの時がやってきた。
そう、私咲山登世子はこの大企業「moment」に
入ることができたのだ!

私立高校を卒業し、1年経過
私は独学でこの企業に入社ができた。

元々田舎っこな私はとても縁がない場所だとは思っていたが
まさかこの企業に入れるとは夢見ているようだった。


「はぅわぁ・・・」

不気味な声で喜びを表現しつつも案内者に見事スルーされ
私は治療室へと向かう。

そう――――

この企業の最も求める入社条件は
――――〈アンドロイド〉に適した体かどうか

何故か運動神経の悪い私が入れたのが不思議でたまらないが
結果的に入れたので良しとするべき。


順番が何事もあるので私は出待ち中。


「君、田舎出身?」

突如そんなことを聞いてくる方。
誰?あっ・・・なんだ三島君か

「うん。そうだよ」

「へぇ~俺は都会出身!でもいいなぁ・・・田舎か」

「そんな良くないよ?空気はいいけど何もないとこだし」

「そこがいいとこじゃん!思いっきり遊べるだろ?」

そういうと三島君はボールを投げるようなポーズをとった。

「もしかして野球とか好きなの?」

「おう!俺、元々野球選手になりたかったけど
親がこの企業に入ってくれっつーからさ・・・・
俺んち病院やってんだけどそのせいか親が勉強とかうるさくてな・・・」

「そっか・・・これも何かの縁だし頑張ろ!」

「おう!あっじゃ俺行ってくる!」

「行ってらっしゃい」

三島君を見送ると私は本棚に行き本を読み始めた。


――――――ドカーンッ


爆発音らしき音が聞こえた。

そう――――

すべての始まりはここからだったんだ―――――