それからの音楽の授業は気まずいものそのものだった。
アルトでは、伴奏者が(つまり、伴奏者という事だけにグループリーダーに選ばれてしまった恵が)いつも感想や意見をいう事になったのだが、その度になぜか《目が合う》という出来事に襲われるのだった。