中学一年生。
入学式が終わって一ヶ月しか経ってない、みんなお互いをあまり知らない五月の始め。

幸(こう):翔(しょう)が恵(めぐ)のこと好きなんだって。あいつうざいからさ〜、付き合って軽く降ってくんね?

そう頼まれた恵は、幸の事を少し良いなと思っていた。
だから、『いいよ。』とあっさり引き受けた。

その日の放課後に

恵:翔の事が好き。
だから付き合って。

そう、言ったのだ。
そして、

翔:うん、付き合う。

と言ったのは、当たり前のことだった。