「でも……。」


海兵に代わり、今度は風紀が話はじめた。





「2人共
自分たちの恋は、誰も祝ってくれないと思ったみたいなんです。

だからバレないようにデートをしたりしてたらしいです」







――それは、そうだ。

今まで敵だったわけだし…






「幸助さんには、婚約者もいました。
それに子供もいました。



でも幸助さんは柚子さんを愛していました。



神様はそんな愛し合う2人に子供を授けたのです」