空side


どうしよう…心臓が…ばくばく…

転校なんてたくさんあったけど、
前の家が気に入っていたから、
離れたくなかった。

よし。平常心、平常心…!!

深呼吸して、
教室にはいる。



「朝比奈空です。」


わくわくした目線が向けられる。

あまりみないで…
恥ずかしい。

窓側の一番後ろ。

転校すると90%その席になる。

そこに机がひとつ
おいてあった。