私を見つめた珀の瞳の色は、鮮やかに輝いていた。

 海外仕込みなのか、珀は思ったことをストレートに言葉にする。それが出来ない日本人の私は、恥ずかしさについそっぽを向いてしまう。


「でも、来年はちゃんとプレゼントを用意したいから、今、リクエストしてよ」


 口を尖らせたままぶっきらぼうに言うと、珀は両腕を組んで眉を寄せた。

 考える珀の顔も、西洋の彫刻みたいで大好きだった。



「じゃあ、三猿」