「ユー…… ユイナ くるしゅーない」

「……それ、日本語変」



 プッと吹き出した私につられて、珀もククッと笑った。


 私と拍が、初めて寄り添った瞬間だった。



 そうして時間が流れ出す。


 キラキラ輝きながら零れ落ちる、儚い砂時計の粒子みたいに。