「あら、丁度良かったわ。今スコーンが焼き上がったところよ。お茶にしましょう」
グランマが大きな身体を揺すって、家の内側から手招きをしている。
「おお。なら、結奈のパパを呼んでくるから、先に部屋へ入っておいで」
私の頭をチョンと撫でて、グランパが生垣の方へ歩いて行った。
イギリスの片田舎で、パパは今、グランパの指導を受けながら生垣の編直し作業に挑戦中だ。
清々しい空気を思い切り吸い込んでから、私は貰った手紙を持って家の中へと入った。
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