「ヘイ、ユーナ」

「ユーナ アソブ」

 珀は覚えたての日本語を織り交ぜ、身振り手振りも交えて、しきりに私を誘った。


「ユーナ アソベ」

「ユーナ ユーナ」



「うるさいな! 私はユーナじゃなくて、ゆいなよ!」

 突き飛ばした珀が、テーブルの角に頭をぶつけ、「ガン」と鈍い音がした。