頭の中が、ぐちゃぐちゃだった。


 苛立ちは、全て珀へ転換されていく。

 あんな子、いなくなればいいのに。どっか行っちゃえばいいのに。
 全部、あの子のせいだ。

 三人が訳の分からない言葉を喋る度、私はきつく珀を睨みつけていた。




「ユーナ。レッツ プレイ」



 そんなある日、珀が私に近づいて笑った。


 ムカつくくらい澄みきって見える琥珀色の瞳をぎりっと睨みつけ、私は無視をした。