「麻川こっち来たみたいだぞ」 「秋穂行こっか」 「うん」 グラウンドに着くと、日差しの強さに目を細めた。 あっという間にあたしたちの番になった。 「位置について、よーい…」 パン! 「ちょ、七海はやい!?」 「うるさい、スピード合わせてたら勝てない!」 ギャーギャーいいながら、なんだかんだ2位だった。