「悪かったな、サバサバしてて」


ぼそっと呟くと、



「けんか売ってんの?」


二人の声がついにあたしに向けて聞こえた。




「大体あんた調子乗りすぎじゃない?1年の分際で」



「あ、先輩だったんですか」



七海たちの試合を見ながら言う。



「1年のサッカー大会になん」



「赤坂くんのこと中学から狙ってたの。」

言葉を遮られる。

いや、知らないし。


「だからあんたみたいなのに取られたのがムカつくの」



ゴリゴリのメイクをしたその先輩の顔が歪んでいった。